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2025年 『土用の丑の日』 はいつ?

土用の丑の日とは、立春、立夏、立秋、立冬の直前の約18日間の土用の期間中に巡ってくる丑の日です。
土用の期間内に丑の日が2回ある場合は、1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」といいます。
厳しい夏を乗り切るために「食い養生」をするようになりました。夏の土用(7月20日頃から8月6日頃)は、
二十四節気の大暑に重なり、非常に暑い時期です。また、梅雨明けにも重なります。
そこで、厳しい暑さを乗り切るために体にいいものを食べる「食い養生」の風習がうまれました。

土用といえば「土用の丑の日!」「うなぎ!」と思う方が多いでしょう。
でも、土用の行事食はうなぎだけではありませんし、実は夏だけでもありません。
また、土用を乗り切るためのさまざまな風習もあります。

 

土用の丑の「土用」とは?

土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前のおよそ18日間をさし、雑節のひとつです。
古代中国の陰陽五行説に基づき、木・火・土・金・水の五元素を季節にあてはめた際、土を四季の変わり目に
配して土用としたことに由来します。年に4回土用がありますが、現在は夏の土用をさすことが多くなりました。

 

土用の食べ物:うなぎなど「う」のつくもの

土用の丑の日にちなみ、「う」のつくものを食べて精をつけ、無病息災を祈願します。

  • うなぎ: タンパク質、ビタミンなどを豊富に含み、夏バテ防止に効果的です。

江戸時代の蘭学者・平賀源内が広めたとされています。

  • 梅干し: クエン酸が疲労回復と食欲増進に役立ち、夏バテを防ぎます。
  • 瓜類(胡瓜、西瓜、南瓜、冬瓜、苦瓜): 栄養価が高く、体の熱を取るなど夏に適した食材です。
  • うどん: さっぱりとして食べやすく、夏でも食が進みます。

ちなみにですが、冬の土用未の日にはひつじにちなんで
「ひ」のつく食べ物や赤い食べ物を食べるのがよいとされています。

 

土用の食べ物:土用餅(どようもち)

土用餅とは、土用に食べるあんころ餅のこと。
江戸時代には小豆餡で包んだあんころ餅に変わり、
力餅と小豆の赤色が魔除けとされ、無病息災を願って食べられています。

 

土用の食べ物:土用しじみ

「土用しじみは腹薬」といわれるほど栄養価が高く、肝臓の働きを助ける効果があります。
またしじみだけでなく、ハマグリやアサリなどの貝類にも同じ効果のある栄養が多く含まれています。
それぞれ含有量に差がありますが、はまぐりやシジミは、いずれもたんぱく質、ビタミンB12、ミネラルが
豊富で低カロリーなので、健康的な食材といえます。

また、はまぐり等には肝臓の働きを助ける「コハク酸」などの旨味成分も含まれています。
はまぐりは、肝臓や心臓の機能を高めるタウリンが豊富に含まれていますので、
煮て調理した際は、煮汁も併せて飲むことで、さらに栄養を吸収することができます。

 

土用の食べ物:土用卵

「土用卵」とは土用の期間に生まれた卵のことです。精のつく食べ物であると考えられています。
たくさんの栄養が含まれているうえに、いろいろな料理にアレンジしやすいのが卵のよいところ。
土用の丑の日にはしじみやうなぎとセットで食べて、暑い夏を乗り切りましょう。

 

土用の風習:土用の虫干し・丑湯

  • 土用の虫干し: 梅雨で湿った衣類や書物などを風にあてて陰干しする風習。
    湿気やカビ、害虫を予防するために行います。
  • 丑湯: 桃の葉などの薬草を入れたお風呂に入ることで、疲労回復と無病息災を願います。
    桃自体は神様名にもなっているので(はまぐりも神様名になっています)、
    それだけの口伝や歴史があるということは、効能がある可能性が高いですね。

 

土用の丑の日にしてはいけないこと

土用の丑の日に関係する神様は、土を司る「土公神(どくじん)」です。

土用の期間は土公神が土の中にいるとされ、土を動かす行為は好ましくないとされています。

土公神が怒ると祟りがあるとされていたため、土いじりや草むしり、地鎮祭、増改築などの土を掘り返す行為は
避けられてきました。土用の期間は季節の変わり目なので、農作業で体調を崩さない様にとの戒めもあります。

しかしながら土用の期間であっても、神様が天上界に行くとされている、
「間日(まび)」であれば、土を動かす事も問題ないとされています。

 

まとめると、土用の期間中には、以下のことを避けるべきとされています。

  • 土いじりや草むしりなど土を動かすこと
  • 転職や開業など新しく何かを始めること
  • 旅行や引っ越しなど場所を移動すること

 

2025年の土用期間

2025年の土用の期間は下記の通りです。

  • 冬の土用期間: 1月17日~2月2日
  • 春の土用期間: 4月15日~5月4日
  • 夏の土用期間: 7月19日~8月6日
  • 秋の土用期間: 10月20日~11月6日

 

まとめ

土用の丑の日は、日本の古くからの風習で、特に夏の暑い時期に体を労わり健康を保つために行われます。
この日は「う」のつく食べ物を食べることで知られていますが、それ以外にも土用餅や土用しじみ、
土用卵といった季節の食べ物があり、無病息災を願う大切な行事です。

また、土用の風習には、土用の虫干しや丑湯といった習慣もあります。
これらは湿気対策や健康維持を目的として行われ、昔からの知恵が現代にも生きています。

一方で、土用の期間中には土を動かすことを避けるべきとされており、土公神への敬意を払い、
無理な行動を控えるようにする習慣もあります。このように、土用の丑の日は食文化だけでなく、
生活習慣や信仰とも深く結びついている行事です。

2025年の土用期間は、以下の通りです。特に夏の土用は暑さが厳しい時期にあたるため、
体調管理に注意し、伝統的な風習を楽しみながら乗り切りましょう。

 

  • 冬の土用期間: 1月17日~2月2日
  • 春の土用期間: 4月15日~5月4日
  • 夏の土用期間: 7月19日~8月6日
  • 秋の土用期間: 10月20日~11月6日

このように、土用の丑の日は年に4回、四季折々の節目に存在し、
それぞれの時期に応じた風習や食べ物を楽しむことができます。

先人たちが大切にしてきた伝統的な行事を通じ、
自然との調和を意識して、健康を維持することの大切さを再認識しましょう。

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はまぐりでお祝い!縁起の良い魚介類と行事食の関係とは?

縁起の良い食べ物として知られるはまぐり
ひな祭りや結婚式など、古くから大切な場面で食されてきた歴史ある食材です。

さらに、神事や古い伝統にも関わりが深い「蛤(はまぐり)」の魅力や意味を紐解いていきます。

 

縁起物としてのはまぐりの由来

はまぐりは二枚貝であり、その対の貝殻がぴったりと重なることから、
「夫婦円満」「夫婦和合」の象徴とされてきました。

特に、ひな祭りや結婚式では、「一生添い遂げる伴侶に巡り会えるように」
…という願いが込められ、はまぐりのお吸い物が膳に供されます。

  • 平安時代には貴族たちが「貝合わせ」という遊びで楽しまれた歴史もあり、
  • 江戸時代には東海道・桑名の「焼蛤」が名物として人気を集め、
    「その手はくわなの焼蛤」という言葉も生まれました。

 

はまぐりと神事の深い関わり「蛤貝比売(ウムガイヒメ)様」

はまぐりは古くから神聖視され、日本の神事とも縁が深い食材です。
特に「蛤貝比売(ウムガイヒメ)様」は、貝に宿る神様として伝えられています。

岐佐神社(静岡県)と蛤貝比売様

静岡県の岐佐神社(きさじんじゃ)では、「蛤貝比売様」が祀られています。
岐佐神社は延喜式内社にも名を連ねる歴史ある神社であり、
貝の神様として信仰を集めてきました。

はまぐりが神聖な食材として扱われる背景には、
このような古くからの信仰が根付いていることも理由の一つです。

 

ひな祭りとはまぐり:日本文化の象徴

ひな祭りでは「はまぐりのお吸い物」が伝統的な料理として供されます。
その理由は、平安時代の「貝合わせ」にも関係しています。

はまぐりの意味や由来

  • 「はま(浜)のクリ(石)=『浜栗』」という説
  • 小石のように見えることから名付けられたともいわれています。
  • 『日本書紀』にも登場するほど、縄文時代から親しまれた歴史があります。

ひな祭りで食べることで、子供の健やかな成長と、
将来幸せな結婚ができるよう願いを込める伝統が今も続いています。

 

はまぐりの栄養価:お年寄りから子供まで嬉しい健康効果

はまぐりは見た目の美しさだけでなく、栄養価も豊富です。

  • 良質なタンパク質:体づくりに欠かせない栄養素
  • 鉄分や亜鉛:貧血予防や免疫力向上に効果的
  • タウリン:肝機能のサポート

お年寄りから子供まで安心して食べられる食材であり、年末年始の家族団らんにもぴったりです。

 

年末年始におすすめ!はまぐり鍋で家族団らん

年末年始には、子供や孫たちと一緒にはまぐり鍋はいかがでしょうか?
はまぐりは旬の時期に身がふっくらとして旨味がたっぷり。
お吸い物や酒蒸し、焼き貝など、シンプルな料理法で存分に美味しさを味わえます。

特に帰省の際は、縁起の良いはまぐりを囲んで家族とゆったり過ごす時間が、何よりの贅沢です。

 

まとめ:はまぐりは縁起物として最高の一品

はまぐりは単なる魚介類ではなく、縁起の良い食べ物として日本の歴史と文化に根付いてきました。

  • 夫婦円満や子供の成長を願う象徴
  • 神事や神話にも登場する神聖な存在
  • 健康に嬉しい栄養価

年末年始やひな祭りなどの大切な行事で、はまぐりをぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

家族の笑顔が集まる食卓に、縁起物のはまぐりで幸せを呼び込みましょう!

 

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