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第一次産業とは?農業・林業・漁業の役割と、九十九里浜の漁師が描く未来
「第一次産業とは、簡単にいうとどんな仕事?」
「一次産業、二次産業、三次産業は何が違うの?」
「農業・林業・漁業が大切だと言われるのはなぜ?」
第一次産業という言葉は、学校の授業やニュースなどで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
九十九里浜ではまぐりを扱う茂丸株式会社も、漁業という第一次産業に関わる会社です。
そして代表の髙山茂勝が考えているのは、単に海産物を獲り、販売することだけではありません。
「一次産業を、次の世代が夢を持って選べる仕事にしたい」
「地域に残る海や漁師の技術を未来へつないでいきたい」
この記事では、第一次産業とは何かを簡単に整理しながら、髙山がなぜ一次産業の未来に力を注いでいるのか、その思いをお伝えします。
第一次産業とは?
第一次産業とは、自然に働きかけ、食料や木材、水産物などを生産・採取する産業です。
代表的なのが、農業・林業・漁業です。
農業では米や野菜、果物などを育て、林業では森林を育てて木材などの資源を生み出します。漁業では、海や川などから魚介類を得ます。
これらに共通しているのは、「自然を相手にする仕事」であることです。
一方、得られた資源を加工したり製品をつくったりするのが第二次産業、小売・飲食・運輸・医療・教育などのサービスを担うのが第三次産業です。
例えば、海ではまぐりを獲るのは第一次産業。それを加工し、販売し、お客様へ届けるまでには第二次・第三次産業とも関わります。
今の時代、一次産業も「獲るだけ」「育てるだけ」ではありません。
その価値を伝え、きちんと届けるところまで考えることが、続く産業にしていくために大切だと私たちは考えています。
私たちの食卓を支える、自然と人の仕事
スーパーへ行けば、野菜や魚、肉が当たり前のように並んでいます。
しかし、その食材の向こう側には、毎日自然と向き合っている人たちがいます。
畑を見る農家。山や木を育てる林業者。そして、潮や水温、天候、海底の状態を読みながら海へ出る漁師。
特に漁業では、昨日と今日で海の状態が同じとは限りません。数字やマニュアルだけでは伝えきれない経験や感覚も必要です。
茂丸株式会社も、九十九里浜の海と日々向き合いながら、その時々の海やはまぐりの状態を見極めています。
自然からいただく恵みと、それを見極める人の経験や技術。
その両方があって、私たちの食卓へつながっています。
髙山が感じてきた九十九里浜の変化
髙山は、九十九里浜の変化を見ながら育ってきました。
かつては多くの人が集まり、海の家が並び、地域に活気がありました。しかし時代とともに、地域の衰退、漁師の高齢化、後継者不足といった課題が目立つようになりました。
漁師が減るということは、人数だけの問題ではありません。
どの潮で、どの場所へ行くのか。海底をどう読むのか。どの時期に、どの魚介が良い状態になるのか。
そうした長年の経験によって受け継がれてきた技術まで、失われる可能性があります。
だからこそ髙山は、一次産業をただ「残さなければならない仕事」として考えるのではなく、
「若い人たちが、自分からやってみたいと思える仕事」
にしていく必要があると考えています。
「一次産業を稼げる仕事にしたい」
茂丸株式会社が取り組んできた「幻の牡蠣プロジェクト」にも、その考えが表れています。
九十九里浜で獲れる巨大な岩牡蠣「茂牡蠣(しげがき)」。
その価値を伝える背景には、珍しい牡蠣を販売することだけではなく、漁師を育てること、技術を残すこと、地域を元気にすること、という思いがあります。
髙山が大切にしているのが、
「一次産業を《稼げる仕事》にしたい」
という考えです。
どれだけ誇りのある仕事でも、生活できなければ次の世代へ続けていくことは難しくなります。
「この仕事で家族を養える」
「自分の未来を描ける」
「頑張ればきちんと評価される」
そんな仕事にしていくことが、技術や文化を未来へ残すことにもつながります。
さらに目指しているのは、一人だけが成功する漁業ではありません。
漁師同士が支え合い、仲間と一緒に地域全体で豊かになっていく。
そこに、髙山が思い描く一次産業の未来があります。
海から恵みをいただくからこそ、海へ返していく
漁業は、海がなければ成り立ちません。
茂丸株式会社では、九十九里浜で定期的にビーチクリーンを続けています。
その背景にあるのは、海を単なる「仕入れ先」として見ていないという考えです。
海から恵みをいただき、海によって仕事をさせてもらっている。
だからこそ、自分たちも海へできることを返していきたい。
ビーチクリーンも、会社を良く見せるためだけの活動ではありません。
これからも海とともに仕事を続けていくために、自分たちができることを積み重ねていく。
自然を未来へ残していくことも、一次産業に関わる者の役割の一つだと考えています。
「獲る」だけで終わらせない
茂丸株式会社では、天然はまぐりを獲って販売したら終わりとは考えていません。
その時々の海の状態を見極め、届けるはまぐりを選び、食卓へ届いた後には美味しい食べ方までお伝えする。
これは、髙山が元プロ料理人であり、現在は現役漁師だからこそ持てる視点です。
漁師として海を知っている。
料理人として、食材の魅力や美味しい食べ方を知っている。
だからこそ、
「獲ったところで仕事は終わりではない」
と考えています。
お客様の食卓に届き、
「美味しかった」
と言っていただくところまでが仕事です。
良いものを獲るだけではなく、その価値を伝え、良い状態で届け、美味しく食べていただく。
それも、一次産業を未来へつないでいくために大切なことだと考えています。
日本のために、そして社会のために
第一次産業が地域に残ることで、人が残ります。技術が残ります。そして文化が残ります。
髙山が一次産業にかけている思いの根底にあるのも、ここです。
自分たちだけが良ければいいわけではない。
はまぐりだけが売れればいいわけでもありません。
九十九里浜という地域がこれからも元気であり、海の仕事が次の世代へつながり、その活動が少しでも社会の役に立っていく。
そのために、今の自分たちに何ができるのかを考え、行動していくことを大切にしています。
ビーチクリーンも、茂牡蠣のプロジェクトも、若い漁師を育てようとする取り組みも、根底にある思いは同じです。
「日本のために、そして社会のために、自分たちにできることで貢献していきたい」
私たちは、一次産業を通して、その思いを一つずつ形にしていきたいと考えています。
まとめ|第一次産業を未来へつないでいくために
第一次産業とは、農業・林業・漁業など、自然と向き合いながら食料や資源を生み出す産業です。
そして、その仕事を未来へ残していくには、自然を守ること、技術を残すこと、若い世代が挑戦できる仕事にすることが欠かせません。
茂丸株式会社も、まだその途中にいます。
九十九里浜の海と向き合いながら、漁業という仕事の魅力を伝え、一次産業が未来へつながる形を一つずつつくっていきたいと考えています。
そして、九十九里浜の海の恵みを皆様に味わっていただけることが、私たちにとって何よりの励みです。
皆様に選んでいただくことが漁師の仕事を続ける力となり、九十九里浜の漁業や食文化を次の世代へつないでいく応援にもつながっています。
いつも茂丸株式会社を応援してくださる皆様に、心より感謝申し上げます。
これからも日本のために、そして社会のために、私たちにできることを一つずつ積み重ねてまいります。

