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七夕に込められた願いと、はまぐりがつなぐ日本の美しき風習

「七夕(たなばた)って何をする行事?」「短冊に願いごとを書く以外に、どんな意味があるの?」そんな素朴な疑問から始まる、七夕の物語。実は七夕は、ただのロマンチックな夜ではなく、古くから続く由緒ある日本の節句(せっく)であり、人々が自然や神様と調和して暮らしていた証でもあるのです。今回のコラムでは七夕の意味を紐解きながら、日本古来の“行事食”としての「はまぐり」との深い関係性をひも解いていきます。

1. 七夕とは? 七夕の由来と歴史

「棚機(たなばた)」は、もともと日本の古い禊(みそぎ)の行事でした。選ばれた乙女「棚機女(たなばたつめ)」が、川のほとりの機屋(はたや)にこもり、神さまに捧げる着物に対し心をこめて織り、豊作や人々の穢れを祓うために祈っていたのです。このとき使われた織り機の名前が「棚機(たなばた)」でした。その後、仏教が伝わると、お盆の準備としてこの行事が 7 月 7 日の夜に行われるようになりました。現在、私たちが「七夕(たなばた)」と呼ぶのも、この古い風習が由来だとされています。また中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事が奈良時代に伝わり、日本古来の信仰と仏教などに結びついたことで、現在の七夕という節句になりました。織姫と彦星の物語も、元は中国由来なのです。こうした背景から、七夕の起源は、純粋な恋物語というよりも、「技芸の上達を願う」行事とされており、習い事の上達や子どもの成長を願って行われきた側面もあるのです。

2. 七夕はいつ?「七夕の節句」の本当の意味

「七夕はいつから?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、七夕は「五節句」のひとつです。五節句とは、人日の節句(1 月 7 日)、上巳の節句(3 月 3 日)、端午の節句 (5 月 5 日)、七夕の節句(7 月 7 日)、重陽の節句(9 月 9 日)を指します。いずれも、季節の変わり目に邪気を祓い、無病息災や繁栄を願う日本の風習です。つまり、七夕は単なるイベントではなく、季節の節目に願いを託す“儀式”でもあったのです。

3. 七夕には何をする?現代に残る行事とのつながり

現代では、短冊に願い事を書いたり、笹に飾りを吊るしたりする風景が七夕の定番ですが、もともとは神聖な行事。昔の人々は川や井戸で身を清め、神様に捧げる供物を整え、静かに祈りを捧げていました。その際に振る舞われた“節句料理”も、重要な儀式の一部。五節句それぞれに縁起の良い食べ物が用意され、「食を通じて神様とつながる」文化が根づいていたのです。

4. 古来の人々が大切にしてきた食文化

「食は人の天なり」という言葉があるように、日本人にとって“食べること”は単なる栄養補給ではなく、「神様への感謝」や「自然との共生」を表現する手段でした。節句に合わせた食材選びや盛り付けは、季節を映す鏡であり、美意識の結晶でもあります。七夕の時期には、そうした“季節の恵み”として魚介類が食卓に上がることも多く、特に「はまぐり」はその代表格でもあります。

5. 日本古来の美と知恵を受け継ぐ「はまぐり」

はまぐりは、他の貝とは絶対に合わない“対の貝”として知られ、古くから「夫婦円満」や「良縁」を象徴する縁起物。七夕に願いを込めて「良縁」や「家庭の平和」を祈る場面でも、その意味を感じ取ることができます。さらに、「貝が開く」という動作は、「運が開く=開運」とされ、現代でも祝いの席でハマグリを食す風習が根強く残っています。また、はまぐりはタウリンをはじめとした栄養素も豊富で、疲労回復・肝機能の向上・美容効果まで期待できる万能食材。健康を願う七夕の夜に、ぴったりの一品です。

(関連リンク:はまぐりでお祝い!縁起の良い魚介類と行事食の関係とは?

6. 茂丸のこだわりが生む、特別なはまぐり体験

茂丸株式会社では、日本の食文化の真髄を次の世代へ伝えるため、以下の3つのこだわりを大切にしています。

1. はまぐりへの飽くなき研究

漁獲時期や水温によって微妙に変わる味や質感。季節に応じた最適な“はまぐり”を見極める力は、経験と研究の賜物です。

2. 時期に応じた産地直送

主に千葉・九十九里浜を中心に、各地の名産地から選りすぐった“旬のはまぐり”を直送。まさに“今食べるべき”逸品をお届けしています。

3. 元プロ料理人の視点での発信

素材の良さを引き立てるレシピや調理法をブログで定期発信中です!

7. まとめ:七夕と共に、日本の風土に敬意をこめて

「七夕とはどんな行事?」そんな問いからはじまった今回のコラム。実は、七夕の歴史には日本人の心の奥底に流れる「自然との共生」「節目を祝う心」「願いに寄り添う文化」が刻まれていることがわかりました。そして、その精神を今に伝える“味”として、ハマグリという存在がいかに重要かも感じていただけたと思います。歴史に学び、季節を味わう。それは、とても贅沢で心豊かな行為。ぜひ七夕の夜には、願いをこめた短冊とともに、茂丸こだわりの「はまぐり」で日本の美意識を味わってみてください。

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