冬の寒さが深まる頃、九十九里浜の潮風の中でぷっくりと育つ「はまぐり」。
その滋味を最も引き出す食べ方のひとつが、“はまぐり鍋”です。
あっさりしているのに、ひと口ごとに海の旨みが広がる――。
この記事では、九十九里浜の漁師が語る「本当においしいはまぐり鍋」の魅力と、
ご家庭で再現できるレシピ、さらに「茂丸株式会社」ならではのこだわりをご紹介します。
目次
はまぐり鍋とは?冬にこそ味わいたい“海の出汁”
「はまぐり鍋」は、貝そのものが“天然の出汁”を出す、贅沢な鍋料理です。
加熱すると殻が「パカッ」と開き、そこからじゅわっと溢れる旨みのスープ。
昆布も鰹も不要で、貝が出す塩味と磯の香りだけで極上の味に仕上がります。
「冬の海で育つはまぐりは、身が締まって甘みが増す。
だから寒い時期こそ、一番うまいんです」
─ 九十九里浜の漁師・髙山茂勝さん
美味しさの秘訣は“下ごしらえ”にあり
はまぐりの旨みを最大限に引き出すには、下処理(砂抜き)が欠かせません。
海の砂をしっかり吐かせてこそ、澄んだ出汁とふっくらした身になります。
【基本の下処理手順】
- 3%の塩水(海水と同じ濃度)を用意
- はまぐりを並べて2~3時間置く(冷暗所が理想)
- 途中で一度水を替え、軽くこすり洗い
詳しくは、茂丸のコラム記事でも紹介しています👇
👉 はまぐりの正しい下処理方法
家庭でできる!はまぐり鍋レシピ(2~3人分)
材料:
- はまぐり(大粒)……6~8個
- 白菜……1/4玉
- 長ねぎ……1本
- えのき・しめじ……各1袋
- 豆腐……1/2丁
- 水……800ml
- 酒……100ml
- 塩……少々
作り方:
1️⃣ 鍋に水と酒を入れ、火にかける
2️⃣ 沸騰する前に昆布を取り出す
3️⃣ 下処理済みのはまぐりを入れる
4️⃣ 貝が開いたらアクを取り、野菜を加える
5️⃣ 塩で味を整え、出汁ごと味わう
🔸ポイント
煮すぎると身が固くなり、旨みが逃げてしまいます。
鍋の魅力は、なんといっても*変(あじへん)が楽しめること。
最初は素材の旨味をそのまま感じられる水炊きスタイルで
そして途中から、はまぐりを投入して味を変えるのもおすすめです!
貝のエキスがじんわりと鍋全体に広がり、スープに旨味とコクが加わります。
この「途中投入」こそ、漁師が教える通の食べ方の1つです!
締めの一手間としては、醤油や麺つゆを加えて、和風雑炊に。
もしくはカレー粉やカレールーを少し加えて、スパイシーなカレーうどん風に仕上げても絶品です。
はまぐりの出汁とスパイスが混ざり合い、驚くほど深い味わいになります。
このように、同じ鍋でも“味変”を楽しむことで、まるで別の料理に生まれ変わるのが、はまぐり鍋の醍醐味。ご家族やお客様との団らんの時間にも、きっと会話が弾むことでしょう。
はまぐり鍋は「縁起が良い料理」
はまぐりは、縁起物として古くから親しまれてきました。
貝殻が“対になって”ぴったり合うことから「夫婦円満」や「良縁」の象徴とされ、
ひな祭りのお吸い物にも欠かせない存在です。
また、貝が“開く”姿は「運が開く=開運」に通じ、
お祝い事や新年の食卓にぴったりの食材です。
あっさりしていて、身体にやさしい理由
はまぐり鍋の魅力は、“あっさりしているのに深い”こと。
脂分が少なく、出汁の旨みで満足感が得られます。
はまぐりには、現代人に不足しがちな栄養素が豊富です。
| 栄養素 | 効果 |
|---|---|
| タウリン | 疲労回復・肝機能向上 |
| 鉄分 | 貧血予防・血流改善 |
| ビタミンB12 | 神経や脳の健康をサポート |
| 亜鉛 | 免疫力アップ・美肌効果 |
| カルシウム | 骨や歯の強化 |
冷えが気になる季節に、身体の中から温めてくれる一杯。
それが、冬の“はまぐり鍋”の魅力です。
髙山茂勝さんが語る「九十九里浜の海と蛤」
「九十九里の海は、砂が細かくてミネラルが豊富。
だから、ここの蛤は“味が濃い”んです」
そう語るのは、茂丸株式会社の漁師・髙山茂勝さん。
長年、海と向き合い、季節ごとのはまぐりの味を見極めてきました。
「同じ浜でも潮の流れで味が変わる。
漁師は、海の“機嫌”を読むんです。」
そんな髙山さんがすすめるのが、“鍋”という食べ方。
「シンプルこそ、素材の味が伝わる」と語ります。
はまぐりの食べ方、レシピの幅広さ
はまぐりは、鍋だけでなくさまざまな料理に応用できます。
- はまぐりの酒蒸し
- 焼きはまぐり(BBQにもおすすめ)
- はまぐりの炊き込みご飯
- はまぐりの味噌汁
「はまぐり レシピ」や「はまぐりの食べ方」で検索する方も多く、
茂丸のブログでは、そんなニーズに応えるレシピも多数発信中です。
茂丸株式会社の3つのこだわり
1️⃣ はまぐりへの飽くなき研究
漁の時期・潮の温度・砂の状態を見極め、最も美味しいタイミングで出荷。
2️⃣ 産地直送の鮮度保持
九十九里浜を中心に、信頼できる漁場から“朝採れ”の蛤を直送。
3️⃣ 元プロ料理人の視点で発信
はまぐりの下処理や食べ方を、プロ目線でわかりやすく紹介。
まとめ:冬は“はまぐり鍋”で心も体も温まる
はまぐり鍋は、素材そのものの旨みを味わう究極の料理。
シンプルで上品、そして栄養たっぷり。
ご家族の団らんや年末年始のおもてなしにもぴったりです。
この冬、九十九里浜の恵みを“鍋”で味わってみませんか?

